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国際

2023年5月26日

UAEとCEPA交渉開始へ、中東輸出の足掛かりに

 投資貿易産業省(MITI)の5月23日発表によると、マレーシアとアラブ首長国連邦(UAE)の両政府は、貿易や投資の円滑化などを目的とする包括的経済連携協定(CEPA)の締結に向けて交渉を開始することで合意した。マレーシアにとっては中東への輸出・投資拡大の足掛かりになると期待されている。
 
 マレーシアにとってUAEは貿易額が17番目に大きい相手国で、2022年は387億3,000万リンギ(約1兆1,700億円)だった。西アジアに限ると2番目に大きい。一方、UAEにとってマレーシアは輸出額が8番目に大きい相手先となっている。また現地紙によると、マレーシアからUAEには1億5,000万USドル、UAEからマレーシアへは2億2,000万USドルの投資がこれまで行われた。最近では非石油・ガス分野の貿易・投資も増えている。
 
 ザフルル・アジズ投資貿易産業相は、CEPA締結でさらなる経済的な関係深化が期待されるとし、両国のイノベーションの誘発や雇用の創出にもつながると述べている。
 
 なおUAEは今月9日、タイと自由貿易協定(FTA)交渉を開始した。FTA発効後は両国の貿易額が10%増える見通しで、タイからは食品や自動車部品などの輸出拡大が期待される。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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