中国の中堅自動車メーカーである奇瑞汽車(チェリー)は、シンガポール市場に再進出する。地場自動車販売のベルテックス・オートモービルを代理店として、今年第4四半期に電気自動車(EV)を発売する計画。その後はプラグインハイブリッド車(PHV)も投入する。ストレーツ・タイムズが伝えた。
チェリーはシンガポールで2019年1月まで販売した後、不振で撤退していた。一方ベルテックスは、独フォルクスワーゲン傘下でスペインに本拠を置くセアトやクプラの車両を扱っているが、間もなく販売権を返上する。純エンジン車の販売から撤退するためで、来年からはEVとPHVのみを扱うとしている。
チェリーは一度撤退した東南アジア各国で再進出を進めている。インドネシアでは昨年9月に組立生産を開始し、販売も再開。マレーシアには今年6月、タイには来年初めに再進出する計画で、他にベトナムへの再進出も表明している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)