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社会

2023年6月25日

シンガポール人50%以上、金持ちになるためなら贅沢は我慢できる

 ウェルス・マネジメント・グループのセント・ジェームス・プレイス・アジアが実施した調査によると、シンガポール人の半数以上(53%)は、より多くの富を得るためには贅沢品への支出を犠牲にすることを厭わないという。
 
 この調査は、25歳~64歳までの富裕なシンガポール人1,000人に、Financial Stability(経済的安定)、Financial Security(経済的安全)、Financial Flexibility(経済的柔軟性)、Financial Freedom(経済的自由)、Financial Abundance(経済的豊かさ)の5つの異なる富のレベルで、彼らがどのように取り組んでいるかを調べたものである。
 
 回答者は全員、最低年収7万Sドル(約743万円)~25万Sドル(約2,655万円)以上の世帯で、株式、不動産、ファンドなどの個人投資を行っている。
 
 この調査では、贅沢品以外にも、シンガポール人の51%が長期的により多くの富を得るためならば、ワークライフバランスを犠牲にすること、そして42%が家族の時間を犠牲にすることもかまわないと答えていることもわかった。
 
 さらに、裕福な人ほど、目標を達成するために生活を犠牲にすることを主張する傾向があることも明らかになった。この調査で最も裕福なレベルである76%もの人が、他の回答者に比べて、ワークライフバランスを犠牲にすることを信じている。
 
 調査に参加したシンガポール人の半数以上(55%)は、自分が経済的に裕福だとは思っていないと答えた。
 
 全体として、調査対象者の38%だけが自分の裕福さに満足している、42%はもっと裕福になりたい、そして裕福すぎると答えたのは19%だけだった。
 
 経済的安定性から経済的柔軟性までの段階において、ほとんどのシンガポール人は自分たちの富が少なすぎると思い続けているという(経済的安定性:55%、経済的安全性:56%、経済的柔軟性:52%、経済的自由:22%、経済的豊かさ:4%)。
 
 「金融の自由」を感じたとき初めて、十分な富があると考えるようになり、「金融の豊かさ」を感じた時点で、ほとんどの人が、蓄えすぎたと考えるようになる(55%)。
 
 富を失うことを考えると、回答者の92%が不安になるというが、不安のレベルや頻度は富のレベルが上がるにつれて減少するが、経済的に豊かになると再び増加する。
 
 経済的に豊かなレベルにある人の約60%が、富を失うことを考えると常に、あるいは頻繁に不安を感じると答えている。

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