サイフディン・ナスシオン内務相は6月22日、外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムについて、条件の厳格化にも関わらず申請件数が増加していると明らかにした。
連邦政府は2021年10月に海外収入や銀行預金額の大幅引き上げや年間90日間のマレーシア滞在義務を課すなど、MM2Hの申請条件を厳格化している。
サイフディン内務相は、収入や預金額などの条件の厳格化は質の高い申請者を集めるためのもので、現時点で1,800ー1,900件の申請を受け付け、そのうち800件が承認されたと言明。承認を得た時点で100万リンギを口座に入金する必要があるとした。以前はMM2H申請のほとんどがバングラデシュからのものだったが、条件厳格化以降にはイギリス、日本、シンガポールからの申請者が増えたとしている。
一方、昨年10月に導入した、富裕層誘致を目的とする長期滞在ビザ「プレミアム・ビザ・プログラム(PVIP)」については、目標未達であるため再評価を行うとした。廃止までは行わず、見直しにとどめるとしている。
PVIPは国交のない国を除くすべての国の富裕層を受け入れるもので、最長20年間のマレーシア滞在が可能となり、滞在中の不動産購入や投資、事業運営なども許可される。マレーシア国外の収入が月4万リンギ以上あるいは年48万リンギ以上の個人(年齢不問)を対象としており、銀行口座残高100万リンギが必要となっている。
(提供:ASIA INFONET.COM)