英人材コンサルティング会社ECAインターナショナルは7月26日、シンガポールの駐在員に掛かる平均コストが2022年に年間25万8,762USドルとなり、前年から4%上昇したと発表した。世界では16番目に高く、前年から順位が6ランク上がった。
コストは、駐在する中間管理職の◆給与◆家賃や交通費、教育費などを含む福利厚生◆税金――を合計して米ドル建てで算出。シンガポールの駐在員の場合、年間給与は前年から4,000USドル下がったが、家賃などの上昇を背景に福利厚生の伸び率が9%と高かった。
世界全体では、英国が44万1,608USドルでトップを維持。総コストは前年からほぼ横ばいだったが、福利厚生は4%増の16万7,594USドルに伸びた。給与は総コストの5分の1以下だった。
アジアでは日本が37万183USドルとトップで、世界では2位。日本円で5%上昇したものの、円安により米ドル建てでは12%下がった。2位以降はインド(世界3位)、中国(同4位)、香港(5位)、韓国(6位)、台湾、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ベトナムと続いている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)