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経済

2024年6月14日

パル社、シンガポールに2億2百万Sドルの製造工場を開設し、最大300の雇用を創出予定

 パルコーポレーション(Pall Corporation)は、6月13日にシンガポールで新しい2億2百万Sドル(約2億USドル)の製造工場を開設し、今後数年間で最大300の雇用を創出する予定という。このアメリカに拠点を置く先進製造技術企業は、化学物質や鉱物をろ過、分離、精製するための技術を有しており、新施設では主に先端ノードチップ製造プロセスで使用されるフィルターを生産する。
 
 ベノイセクター工業地域にある2.8haの施設には、高ボリューム製造とオフィススペースが1万8,000㎡以上あり、パルのマイクロエレクトロニクス事業のグローバル本部として機能する。将来的には、コア研究開発能力も統合される予定である。
 
 パルの親会社であるダナハーグループのナレシュ・ナラシムハン氏は、開所式で「この新しい施設は、半導体製造技術の進展だけでなく、パルにとっても重要な一歩です」と述べた。これに加え、同施設は科学、工学、先進製造の分野での新たな雇用を創出し、また新しい人材の訓練と知識の移転にも焦点を当てるとしている。
 
 式典に出席した通商産業省のアルビン・タン氏は、半導体セクターがシンガポールの製造業における重要な位置を占めていて、近年、台湾のチップメーカーUnited Microelectronics CorporationやテストサービスプロバイダーのArdentec、ドイツのシリコンウエハーメーカーのSiltronic、日本のチップ包装材料会社のToppanなど、著名な企業からの新たな投資を引き付けていると述べた。
 
 アメリカ大使館のCasey Mace副大使は「パルがシンガポールにこの施設を建設する決定は、シンガポールのビジネス環境、人材、そしてグローバルサプライチェーンにおける戦略的位置に対する強い信頼の証です」と述べた。
 
 シンガポール経済開発庁のタン・コング・フイ副社長も、パルの新工場がシンガポールをグローバル半導体産業の重要なノードとして強化し、地域のサプライチェーンの強靭性を向上させると述べた。
 
 ナラシムハン氏は、シンガポールにおける40年の歴史を振り返り、同社が貿易・流通事業から始まり、アジア太平洋本部の設立、そして今回の最先端製造拠点の設立に至ったと述べました。彼は、長期的な存在、豊富な人材、堅固なサプライチェーンインフラがシンガポールを魅力的な選択肢にしたと説明した。

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