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社会

2024年7月8日

元スワイバーCEO、虚偽発表とインサイダー取引で31万Sドルの罰金

 オフショア石油・ガスサービス会社スワイバーの元CEOであるヨー・チー・ネン氏が、証券先物法に基づく4件の罪状で合計31万Sドルの罰金を科された。判決は7月4日に下された。
 
 ヨー氏は、7億1,000万USドル(約9億5,750万Sドル)相当のプロジェクト受注に関する虚偽の発表をシンガポール取引所(SGX)で行ったことに対して10万Sドルの罰金を受けた。また、スワイバーの財政困難に関する非公開かつ重要な情報を持った状態で妻に共同保有していたスワイバー社の債券を売却するよう指示したことに対して20万Sドルの罰金が科された。
 
 さらに、債券に対する自身の利害関係の変更を適切に開示しなかったことで、それぞれ5,000Sドルの罰金が2件課された。ヨー氏は今後5年間、いかなる会社の取締役や経営に関与することが禁止される。
 
 2014年12月、スワイバーが西アフリカのオフショアフィールド開発プロジェクトに関する7億1,000万USドルの受注を発表したが、この発表が虚偽であったことが判明した。スワイバーの全額出資子会社が署名した意向書には、プロジェクトの契約金額が「おおよそ7億1,000万USドル」と記載されていただけで、詳細な契約は締結されていなかったという。
 
 ヨー氏はこの虚偽発表を承認し、スワイバーの創設者レイモンド・ゴー氏および元CEOのフランシス・ウォン氏も同様の罪でそれぞれ10万Sドルの罰金を科された。
 
 また、スワイバーが2016年6月から10月にかけて3億500万Sドルの債券を償還する予定であり、資金調達に失敗すればデフォルトに陥る可能性があることを知っていたヨー氏は、妻に債券を売却するよう指示した。その結果、ヨー氏は損失を回避し、62万9,762Sドルを国に返還した。
 
 ヨー氏の妻は、2016年6月と7月にさらに75万Sドルの債券を売却し、最終的に50万Sドル相当の債券を保有していたが、ヨー氏はこれらの変更を適切に通知しなかったという。

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