シンガポール本社のダイソン、英国で1,000人の削減を発表

　シンガポールに本社を置くダイソンは、7月9日に再構築の一環として、英国の従業員3,500人のうち約1,000人を解雇することを発表した。同社は全世界で約1万4,000人の従業員を抱えている。
 
　シンガポールでの約2,000人の従業員について尋ねられた際、ダイソンは今回の発表による直接的な影響はないとし、それ以上のコメントを控えた。
 
　ダイソンの最高経営責任者（CEO）であるハノ・キルナー氏は、7月9日の声明で、我々は急速に成長しており、すべての企業と同様に、将来に備えるためにグローバルな構造を定期的に見直している。そのため、組織に変更を提案しており、それが冗長性の原因となる可能性があると述べた。
 
　ダイソンは2023年に世界の収益が9％増加して71億ポンド（約123億Sドル）に達し、利息・税金・減価償却前利益（Ebitda）が14億ポンドに達したと2月に発表した。同社は2019年に本社をシンガポールに移転し、島内での事業を拡大してきた。
 
　2020年と2022年には、シンガポールで250人の技術および科学の専門家を雇用する計画を発表した。それ以来、エンジニアや科学者の数は約2,000人の従業員のほぼ半数に増加している。シンガポールは、新製品の開発において重要な役割を果たしている。
 
　2023年5月、ダイソンはトゥアスに新しい24.7万平方フィートの工場を建設する際に「同社の歴史上最も重要な先進製造への投資」を行ったと発表した。この工場は次世代のバッテリーを製造し、2025年までに完全稼働する予定という。
 
　解雇に関してキルナー氏は、親しい才能ある同僚に影響を与える決定は常に非常に痛みを伴う。提案により冗長性のリスクがある役割の従業員は、プロセスを通じて支援されると述べた。