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経済

2024年7月17日

シンガポール航空グループ、第1四半期に960万人を輸送

 シンガポール航空(SIA)は、6月に旅客および貨物需要を記録し、第1四半期を好調に締めくった。
 
 SIAとその格安部門であるスクートは、6月30日までの3ヵ月間で960万人の乗客を輸送し、前年同期比で13.8%増加した。この数値は、3月31日までの第4四半期の結果とほぼ一致している。
 
 しかし、シンガポールのフラッグキャリアは、新型コロナウイルス感染症以前の月間交通量をわずかに下回り、最新の運航結果によると6月に319万人の顧客を輸送した。2020年1月の旅客交通量は338万人だった。
 
 需要の増加は、シンガポールの中間休暇と北半球の夏季旅行シーズンに起因している。また、電子商取引の急増と港湾混雑や海上輸送の混乱からの一部の波及効果により、航空貨物の需要も上昇した。
 
 パンデミック後のSIAの継続的な回復は、東南アジアの国全体が加速している経済成長と並行している。第2四半期には経済成長が加速し、2024年には1%から3%の成長が見込まれている。
 
 2024年には、ポップスターのテイラー・スウィフトによる東南アジア唯一のコンサートなど、多くの注目イベントが開催され、多くの海外からの訪問者がシンガポールを訪れ、2月にはチャンギ空港の交通量も完全に回復した。
 
 また、6月末には、SIAは2021年に発行された62億Sドルのゼロクーポン強制転換社債を完全に償還し、COVID-19期間中の資金調達の一環を終了した。
 
 SIAの7月15日の声明によると、6月のグループのロードファクターは87.4%で、前年同月比で3.2ポイント減少した。供給能力は依然としてパンデミック前の水準に達していないものの、他の航空会社の供給不足がSIAに利益をもたらした。
 
 SIAは、5月に記録的な年間純利益26億7,000万Sドルを発表し、今後も前向きな見通しを示している。四半期末の財務実績は7月末に発表される予定という。
 
 7月16日の株価は0.4%上昇し、1株7.09Sドルとなった。

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