シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPGrab、レストラン予約プラットフォームChopeを買収

経済

2024年7月23日

Grab、レストラン予約プラットフォームChopeを買収

 Grabがレストラン予約プラットフォームChopeを買収したと、両社は7月22日に発表した。Grabの広報担当者は、この買収により中小企業の支援を強化し、より効率的にビジネスを成長・管理できるようにすることが目的だと述べた。
 
 Grabの広報担当者は、「Chopeの製品とサービスの追加により、特にオンラインからオフラインへの機会を捉える面で、我々の加盟店パートナーにさらなるシナジーを提供できると信じている」と語った。
 
 買収費用やパートナーシップの詳細については、Grabは現時点で共有できないというが、シンガポール、インドネシア、タイでのChopeの運営を引き継ぐ予定という。
 
 Grabのデリバリーヘッド、Ngiam Xin Wei氏はメールで、Chopeの買収によりGrabのオムニコマース戦略が強化され、外食の機会を捉える努力が加速すると述べた。また、消費者にとっての「日常のスーパーアプリ」としてのGrabの関連性も強化されるという。
 
 Chopeの創設者Arrif Ziaudeen氏は、「今日の厳しい競争市場を考慮し、持続可能な成長のための新たな機会を追求するためにパートナーを探すことを選んだ」と述べた。
 
 Chopeは2011年に設立され、シンガポール、ジャカルタ、バリ、バンコク、プーケット、香港、上海の7都市で利用可能である。ネットワークには1万3,000以上のレストランがあり、レストランと顧客をつなぐ使命を持つGrabとの提携が最適であると判断したという。
 
 Chopeは2022年に2,270万USドル(約3,050万Sドル)の収益を報告しており、パンデミック前の水準を超え、2021年から31%増加した。この回復は、2022年に外食が復活したことと、バウチャーやギフトカードが主要な収益源であったことによるものである。
 
 Grabは2022年にも食レビューおよび予約サイトHungryGoWhereを買収しており、このサイトは2021年に閉鎖された後に再開された。Grabは、このサイトを活用して、食のトレンドやシンガポールでの頻繁に訪れる場所に関するインサイトを提供する予定という。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPGrab、レストラン予約プラットフォームChopeを買収