シンガポール食品庁、禁止物質を含む減量用コーヒー製品に警告

　シンガポール食品庁（SFA）は、7月24日に減量を目的としたコーヒー製品「V-SHOUプレミアムコーヒー」を購入または消費しないように消費者に警告した。同製品には禁止物質が含まれていることが判明したという。
 
　SFAによると、「V-SHOUプレミアムコーヒー」は複数の国内eコマースプラットフォームで販売されており、スリミング効果、脂肪燃焼の促進、消化システムの改善、食欲の抑制などを謳っているが、この製品がどの国から輸入されたかは不明という。
 
　SFAは、eコマースプラットフォームと協力して製品のリスティングを削除し、販売者に対して「即時に販売を停止する」よう警告を発した。
 
　この警告は、製品から禁止物質シブトラミンが検出されたことを受けたものである。シブトラミンは処方薬としてのみ使用が許可されている減量薬であり、2010年からシンガポールでは心臓発作や脳卒中のリスク増加により禁止されている。その他にも、心臓の問題や精神障害（精神病や幻覚）、発作の報告もある。
 
　SFAは、この製品を購入した消費者に対して摂取しないよう呼びかけ、「該当製品を摂取し、健康に不安がある場合は医療機関に相談する」よう助言した。
 
　また、SFAは「知らないまたは未確認のソースから購入した食品を摂取するリスク」に注意するよう消費者に呼びかけ、購入前に詳細な情報を確認するよう助言した。
 
　さらに、SFAは「禁止物質や強力な成分で不正に混入された不安全な食品を販売・供給する者に対して厳しい法的措置を講じる」と強調している。シンガポールでは、不安全な食品を販売することは違法となる。
 
　違反者は最大で5,000Sドルの罰金、再犯者は最大で1万Sドルの罰金または最大3ヵ月の懲役、またはその両方が科される可能性があるという。
 
　「V-SHOUプレミアムコーヒー」の販売や供給に関する情報を持っている人は、SFAのウェブサイトに報告するよう促されている。