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社会

2024年7月31日

シンガポールのByteDanceオフィスで大量食中毒、少なくとも60人が発症

 TikTokの親会社であるByteDanceのシンガポールオフィスで、7月30日に大規模な食中毒が発生し、少なくとも60人が発症したという。
 
 シンガポール食品庁(SFA)とシンガポール保健省(MOH)は、One Raffles QuayにあるByteDanceオフィスで報告された疑いのある胃腸炎のケースを調査中と発表した。発症した60人のうち、57人が病院で治療を受けた。
 
 シンガポール民間防衛軍(SCDF)は、同日午後3時15分頃にOne Raffles Quayへの緊急通報を受け、17台の救急車を現場に派遣した。SCDFによると、被害者たちは腹痛や嘔吐の症状を訴え、シンガポール総合病院、タン・トック・セン病院、ラッフルズ病院に搬送された。全員が同じ供給源からの食事を摂取していたことが確認されている。
 
 SCDFは現場に応急処置ポイントを設置し、他の症状を訴える人を診察した。その後、すべてのSCDFの人員と緊急車両はそれぞれの消防署や消防ポストに戻ったという。
 
 ByteDanceの広報担当者は、「従業員の健康と安全を非常に重視しており、影響を受けた全従業員をサポートするために緊急サービスと協力して対応している。現在、問題の調査を進めており、関連当局と協力している」と述べた。
 
 ByteDanceは外部の許可を受けた業者を雇い、オフィス内での食事提供を行っているとされている。SFAとMOHは「食品の安全は共同の責任であり、SFAは規制措置を講じているが、食品業者も良好な食品安全実践に従わなければならない」と強調した。
 
 現場には午後6時45分頃にも30人以上のSCDFの職員、2台の消防車、大規模な除染車両、救急車がいた。16階で働く男性は、午後5時頃に警察とSCDFの存在に気付き、最初は火事だと思ったが、後に食中毒事件であることを知ったという。
 
 これは1週間以内に発生した2度目の大規模食中毒事件であり、7月23日と24日にはCivil Defence Academyで165人のSCDF職員が食中毒を発症した。

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