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ジュロンレイクMRT駅、建設契約55億9,000万Sドルで締結、2024年第4四半期に着工

 シンガポール陸運庁(LTA)は、クロスアイランドライン(CRL)第2フェーズの一環として、ジュロンレイク地区MRT駅とトンネルの設計・建設に関する約55億9,000万Sドルの契約を地元企業KTC Civil Engineering and Constructionと締結したと7月31日に発表した。
 
 この地下駅の建設は、2024年第4四半期に開始され、CRL第2フェーズの他の部分と共に2032年に乗客サービスが開始される予定という。CRLはシンガポールの8番目のMRTラインであり、東部、北東部、西部の主要ハブを結び、既存および将来の開発地をサービスする。
 
 ジュロンレイク地区駅が完成すると、同地区からパシリスセントラルへの通勤時間が現在の東西線での1時間15分からCRLを利用して55分に短縮される。また、ジュロンレイク地区からクレメンティのサンセットウェイまでの移動時間は、バスとMRTを利用する現在の40分から20分に短縮される。
 
 LTAによれば、KTC Civil Engineering and Constructionはシンガポールでのインフラプロジェクトにおいて豊富な経験を持つ企業という。同社は以前にダウンタウンラインのタンピネス乗換駅やトムソン・イーストコーストライン(TEL)のオーチャード・ブールバード駅を建設しており、現在はCRLのマジュ駅とTELのスンゲイベドック駅の建設にも携わっている。
 
 ジュロンレイク地区駅の建設には、アヤラジャ高速道路近くでの深い掘削作業が含まれており、LTAは掘削と建設作業を開始する前に安全と地盤の安定を確保するための構造物を設置する予定である。
 
 CRLは完全に地下で建設され、3つのフェーズに分けて進行する。第1フェーズの建設は2019年に発表され、現在進行中で2030年までに完了予定という。第2フェーズは2022年9月に発表され、約15kmにわたる6つの駅が含まれ、2032年に完成予定である。第3フェーズの詳細は、現在進行中の工学的調査が完了次第発表される予定という。