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3,000以上のEV充電ポイント、HDB駐車場の半数近くで利用可能に

 2024年8月5日、シンガポール陸上交通局(LTA)の子会社であるEV-Electric(EVe)Chargingが発表したところによると、シンガポール全土の952のHDB駐車場に3,000以上のEV充電ポイントが設置されたという。この充電ポイント数は、1月時点の700駐車場での約2,400ポイントから大幅に増加している。
 
 LTAは、2025年末までにすべてのHDB駐車場に充電ポイントを設置する計画を進めており、政府は2,000のHDB駐車場に少なくとも1万2,000のEV充電器を設置することを目指している。新しい充電ポイントは、ジュロン・イースト、ビシャン、ベドックなどのブロックにも設置されている。
 
 現在、シンガポール全体で約1万3,800のEV充電ポイントが登録されており、そのうち6,700が公共のもので、7,100が私設の充電器という。
 
 2024年の前半には、新たに登録された車の約3分の1がEVであり、LTAの最新データによると、1月から6月の間に登録された新車1万8,576台のうち6,019台(約32.4%)がEVだった。これは、2023年全体の約18.1%や2022年の11.7%から大幅に増加している。
 
 8月5日にチョア・チュー・カンのコンドミニアム「ザ・クインテット」で行われたEV充電器デモンストレーションで、エイミー・コー高級国務大臣(運輸および持続可能な環境担当)は、LTAのEVコモンチャージャー補助金が高い受給率を持つと述べた。この補助金は、各コンドミニアムの駐車スポットの最大1%に充電器を設置するための費用の半分を負担し、1台あたり4,000Sドルまでを上限としている。
 
 コー氏は、EV充電インフラの展開には課題があるものの、建物保守および区分所有管理法の最近の変更により、充電器の受け入れが増加すると予想している。これには、充電器の設置に必要な住民の投票割合が90%から50%に引き下げられたことが含まれる。
 
 LTAはまた、教育および研究開発目的で使用されるEV充電器の登録料を免除すると発表した。これは、イノベーションとスキルアップを促進するための措置で、2024年第4四半期から実施される予定という。
 
 このように、シンガポールではEV充電インフラの拡充が進んでおり、持続可能な交通手段の普及が期待されている。