マレーシアで未払いの交通違反罰金のうち、最も多いのはシンガポール人ドライバーで、総額は推定350万リンギット(約1億1,600万円)に達していることが明らかになった。
1990年から2024年6月までの間に、シンガポール、ブルネイ、タイからのドライバーが関与している5万1,128件の未払い交通違反の召喚状のうち、3万5,011件がシンガポール人によるものであるという。
さらに、他の東南アジア2ヵ国、ブルネイとタイのドライバーからも約160万リンギットの罰金が未払いとなっていることが報告されている。
マレーシア王立警察の交通捜査執行部長であるモハド・ユスリ・ハッサン・バスリ氏は、未払いの罰金がある外国人ドライバーに対して、マレーシアへの入国または出国時に措置が取られる予定であると述べた。
また、国内のケースを含めると、政府は約4,100万件の未払い交通違反の召喚状を記録しており、その総額は推定で40億リンギットに上るとされている。
ユスリ長官は、7月15日に着任した後、交通違反者に対して罰金の清算を求める通達を出すと発表し、未払いのままにしておくと道路交通局のブラックリストに載る可能性があると警告した。
さらに、主な違反行為として、赤信号無視、緊急車線での走行、二重線での追い越し、運転中の通信機器や電話の使用、列の割り込み、そしてスピード違反が挙げられる。