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シンガポール、インドネシア、オーストラリア、NZが新ルート試験運用

 シンガポール、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国が共同で、国際航空便のルートを最適化する試験運用を開始した。この3ヵ月間の試験により、シンガポールとオーストラリア、ニュージーランドの9都市以上を結ぶ38の航空便で、飛行時間が短縮される見込みという。
 
 従来、航空機は固定された空路を通って移動していたが、8月5日から一部の便では、より直接的で効率的なルートを選択できるようになった。この「ユーザー優先ルーティング」方式は、燃料消費や二酸化炭素排出量を削減しつつ、飛行時間を短縮することが期待されている。
 
 この試験には、シンガポール航空、ガルーダ、カンタス、エア・ニュージーランドが参加。特にシンガポール航空は、風向きに応じた時間と燃料の節約が期待できるとしている。運用結果は3ヵ月後に評価され、さらに多くの都市や航空会社に拡大される可能性がある。
 
 この試験は、航空業界全体の持続可能性と効率向上を目指す一環であり、シンガポールの長期的な脱炭素目標達成にも寄与するとされている。