AsiaX

シンガポール運転者のマレーシア交通違反罰金措置について

 2025年1月1日から、マレーシアで未払いの交通違反罰金があるシンガポールの運転者に対し、マレーシアの陸運局(JPJ)が取締りを行うと発表した。
 
 1990年から2024年6月までに、シンガポール人は3万5,000件以上の未払い違反通知を受けており、その総額は約350万リンギット(約100万Sドル)にのぼる。これまでに対策は取られていないが、マレーシア政府が車両入国許可証(VEP)システムを導入する準備を進めており、これにより各車両の交通違反が追跡可能となる。
 
 以下は、マレーシアへ車で渡航する際に留意すべきポイントとなる。
 

1. VEPの準備


 2023年10月1日から、シンガポールからマレーシアへ陸路で入国する全ての外国登録車両にVEPが必要となる。VEPは、車両の「身分証明書」として機能し、マレーシアでの交通違反を追跡される。
 
 VEPがない場合、ジョホール州への入国が拒否されたり、最大2,000リンギット(約600Sドル)の罰金が科されるリスクが発生する。
 

2. 交通違反の罰金を確認し、支払う


 マレーシアで未払いの交通違反があるかどうか不明な場合は、Royal Malaysia Policeが運営するMyBayar PDRMのウェブサイト、もしくはJPJのMyEGサイトで確認できる。パスポート番号を使用してアカウントを作成し、未払いの罰金を確認してオンラインで支払うことができる。
 

3. 罰金を支払わない場合の対応


 JPJの広報担当者によれば、VEPシステムが2023年10月1日から施行された後、原則として全ての外国車両運転者はマレーシアを出国する前に罰金を支払う必要があるが、施行は段階的に進められ、2023年12月31日までは未払い罰金がある外国車両も入国や出国が許可されますが、2025年1月1日以降は完全な取締りが行われる予定という。