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シンガポール、空港と海上チェックポイントでmpox予防検査を導入

 シンガポール保健省(MOH)とシンガポール交通運輸省 (MOT)、出入国管理局は、2023年8月23日からチャンギ空港セレター空港、海上検問所でmpox(サル痘)の侵入を防ぐため、予防的な体温および視覚検査を開始すると発表した。この検査は、mpoxが発生している地域からの船舶で到着する乗員と乗客にも適用される。
 
 シンガポールとmpoxが流行している国との直行便は現在ないが、感染リスクのある地域からの入国者に対しては、空港での体温および視覚検査が実施される。また、空港のチェックポイントには健康アドバイザリーが設置されており、旅行者は感染を避けるための個人予防策を取るよう強く勧められている。
 
 シンガポールでは今年、mpoxの13例が確認されており、すべてが比較的軽度のクレードII型感染である。現在、国内でクレードI型のmpoxは検出されていないが、政府は状況を厳重に監視しており、感染症の専門家も予防対策の継続を呼びかけている。
 
 旅行者や医療関係者には、感染の兆候があれば迅速に報告し、必要に応じて医療機関での検査を受けることが求められる。