シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPガソリン需要減少の中 、寿司などを提供するキオスクが増加

社会

2024年8月26日

ガソリン需要減少の中 、寿司などを提供するキオスクが増加

 シンガポールでは、電気自動車(EV)の普及が進む中、ガソリンの需要が減少し、ガソリンスタンドの数が過去20年間で減少した。これに伴い、既存のガソリンスタンドは、寿司やカヤトースト、バブルティーなど、多様な小売オプションを提供することで消費者を引きつけている。
 
 現在、シンガポールには184のガソリンスタンドがあり、2003年のピーク時の222から17.1%減少している。都市再開発庁(URA)は、EVの普及などのトレンドを考慮して、ガソリンスタンドの配置を計画している。
 
 ガソリンの需要減少は、燃費の良い車両技術やEVの普及が原因とされている。シンガポール陸運庁(LTA)のデータによると、2023年の車の年間平均走行距離は1万6,300kmで、2003年の2万200kmから19.3%減少した。また、燃費の良いハイブリッド車やEVの増加がガソリン消費を減らしている。
 
 一方、ガソリンスタンドはEVの充電待ちの運転手や近隣住民をターゲットに、店舗のサービスを拡充している。ShellやEssoは、飲食チェーンやコンビニエンスストアとの提携を強化しており、顧客の多様なニーズに応えている。
 
 シンガポールのガソリンスタンドの進化は、世界的な動向と一致しており、ガソリン需要の減少に伴い、今後も店舗の役割が変化していくと予想されている。

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