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COE価格が全カテゴリーで上昇、2024年最高額に

 9月4日に行われた最新の入札結果で、シンガポールの新車購入権(COE)価格が全てのカテゴリーで上昇し、特に小型車と低出力車用のカテゴリーAでは、今年最高額となる9万6,490Sドルを記録した。
 
 カテゴリーAのCOE価格は、前回8月21日の9万3,900Sドルから2.8%上昇し、2024年8月7日に記録された9万4,289Sドルを上回る最高値となった。カテゴリーAは、小型車や電気自動車(EV)の登録に使用される。
 
 一方、より大きな車や高出力車、EVに適用されるカテゴリーBのCOE価格も0.4%増加し、10万5,889Sドルから10万6,300Sドルとなった。さらに、全ての車種に使用できるオープンカテゴリー(カテゴリーE)の価格も、0.8%上昇して10万6,901ドルとなった。
 
 バイク用のカテゴリーDのCOE価格は、5.3%と最も大きな上昇幅を記録し、9,310Sドルから9,801Sドルに増加。また、商用車用のカテゴリーCのCOE価格も7万4,001Sドルとなり、前回の7万2,400Sドルから2.2%上昇し、これで5回連続の上昇となった。
 
 業界関係者によると、BMWやメルセデス・ベンツなどのブランドが最近の新車発売やプロモーションイベントを積極的に展開したため、今回の入札で高額なプレミアムが予想されていたという。さらに、10月に開催されるカーエキスポや次回入札までの3週間のギャップも、ディーラーが早めにCOEを確保する要因となったようでである。
 
 中国のEVブランド「BYD」も、2024年に好調な売上を記録しており、その影響が今回の結果に反映されているとされている。