シンガポールのスーパーマーケットチェーン「ジャイアン」は、2024年に入り9店舗目となる閉店を発表した。トアパヨ・ロロン4の店舗が9月後半に閉鎖される予定という。
ジャイアンは今年、センバワン・ショッピングセンターのハイパーマーケットや、ビシャン、アンモキオ、ブキ・パンジャンのスーパーマーケット3店舗、さらに南洋工科大学やパシリス、レッドヒル、プンゴルの「エクスプレス」店舗4店舗を閉鎖している。今回の閉鎖で、2024年2月には53店舗だったジャイアントの店舗数は45店舗に減少する。
ジャイアンを運営するDFIリテールグループは、マレーシアとインドネシア市場からも撤退しており、競争の激化や家賃の上昇、さらにコロナ禍でオンラインショッピングへのシフトが進んだことが、閉店の主な要因とされている。
トアパヨ店の従業員によると、店舗の売り上げは過去1年間で大幅に減少しており、近隣のフェアプライス2店舗との競争が激しかったという。閉店後、従業員はDFIが運営する「コールドストレージ」に再配置される予定である。
DFIは、今後もシンガポールでのジャイアンとコールドストレージの運営に注力し続けるとしているが、専門家はDFIがより高級市場への転換を進めている可能性があると指摘する。