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12月28日からMRT・バス運賃が値上げ、カード利用者は10セント増加

 12月28日から、シンガポールの公共交通機関の運賃が平均6%上昇し、MRTやバスをカードで利用する成人乗客は1回の乗車ごとに10セントの値上げとなる。これにより、タンピネスからラッフルズプレイスまでのMRT運賃は現在の1.92Sドルから2.02Sドルに引き上げられる。
 
 高齢者、学生、障がい者、低所得労働者などの優遇運賃利用者は、1回の乗車ごとに4セントの値上げとなり、約200万人が対象となる。これらのグループは引き続きカードでの支払いが可能である。
 
 運賃の値上げは、主にインフレや賃金上昇に伴うコスト増加に対応するためで、公共交通機関の運営を維持するために政府は追加で2億5,000万Sドルの補助金を投入する。
 
 なお、キャッシュでの支払い運賃や月額定期券の料金には変更はない。また、低所得世帯向けに60Sドル分の公共交通バウチャーが提供され、これにより約6万世帯が追加で支援を受けることができるという。