9月10日、シンガポール航空のフライトSQ893に搭乗していた乗客は、技術的な問題により香港空港の滑走路で約4時間待機する事態に見舞われた。香港国際空港からシンガポールへ向かう予定だった同便は、午後3時40分の離陸が予定されていたが、問題解決ができず、最終的に午後8時頃に乗客は機内を降り、フライトはキャンセルされた。
59歳の乗客、タンさん(仮名)によると、機長は午後早くに技術的な問題が発生していることを乗客に伝え、エンジニアが追加の点検を行う旨を説明した。乗客たちは冷静に待機していたが、一時的に機内の照明や空調が停止し、キャビンが「蒸し暑くなった」と振り返った。
その間、乗客にはジュースや水が提供され、午後7時30分頃にフライトのキャンセルが告知された。タンさんは、その後キャセイパシフィック航空の午前1時40分発の便に振り替えられ、シンガポールに戻る予定となったと述べた。「ただ、早く帰りたいです」と話した。
シンガポール航空の広報担当者は、地上で技術的な問題が発生し、エンジニアによる複数回の修理の試みが行われたものの、問題が解決せずフライトがキャンセルされたと説明した。航空会社は、影響を受けた乗客を別の便に振り替える手配を行い、謝罪の意を表明した。