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ドンドンドンキ、10月1日からプラスチック袋の販売終了へ

 日本の小売チェーン、ドンドンドンキは、シンガポール国内16店舗において、10月1日からプラスチック袋の販売を終了することを発表した。この決定は、同チェーンが進める持続可能性への取り組みの一環であり、シンガポール環境庁が2021年に実施した「Say No to Plastic Bags」キャンペーンに続くものという。2021年11月から同店舗では、レジ袋1枚につき10セントの料金を課している。
 
 この変更は、ドンドンドンキの店舗に掲示されたA4サイズの告知がRedditに投稿され、広く知られるようになった。告知には「再利用可能なバッグを持参し、グリーンな未来をサポートしてください」と記され、顧客に理解と協力を求めている。
 
 9月10日にストレーツ・タイムズがパヤレバスクエア店を訪れた際、買い物客がプラスチック袋や再利用バッグを使わずに商品を手に持ち歩く姿が多く見られた。取材に応じた12人のうち、半数はプラスチック袋の販売終了に対し「問題ない」と答え、すでにNTUCフェアプライスやシェンシオンなどの大手スーパーが2023年7月から袋代を課しているため、自前のバッグを持参する習慣ができていると述べた。
 
 常連客のアデライン・ロウさん(64)は、「もう何年も前から再利用可能なバッグを持ち歩くのが習慣になっているので、特に影響はありません」と語った。また、別の顧客であるシャーメイン・タンさん(30)は、飲料の箱などかさばる商品を買う際にはいつも再利用バッグを使っていると話した。
 
 一方で、今回の政策に批判的な声もある。ダニエル・クアさん(27)は、「サステナビリティへの取り組みとは何ですか?ドンドンドンキの商品は、寿司セットや弁当などプラスチック包装が多い」と指摘。また、同店の常連であるクアさんは、「レジ袋の販売を続けても良いが、価格を30セントに引き上げることで使用を減らす効果があるのではないか」と提案する。
 
 また、メル・チャンダンさん(25)は、「広告用のチラシにプラスチック素材を使っているのに、レジ袋だけ有料にするのは矛盾している」と述べ、企業はサステナビリティを促進するなら、一貫した行動をとるべきだと主張した。