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SIA機内で客室乗務員に暴言を吐いた乗客、香港で旅客機から降ろされる

 9月10日、シンガポール航空(SIA)の香港発シンガポール行きフライトSQ897に搭乗していた男性が、客室乗務員に対して暴言を吐いた疑いで機内から降ろされる出来事が発生した。この影響で、同便は約3時間遅れて離陸した。
 
 SIAの広報担当者によると、問題の乗客は離陸前に乗務員に対して執拗に暴言を繰り返していたため、パイロットは他の乗客や乗務員の安全を確保するため、当該乗客を機内から降ろすことを決定した。乗客は香港国際空港で地元当局に引き渡されたという。
 
 地元メディアのHK01によると、事件に関与したのは71歳のシンガポール人男性で、離陸前にアルコール飲料を要求し、拒否された後に暴言を吐いたとされている。ただし、逮捕には至らなかったという。
 
 フライト追跡サイトFlightRadar24によれば、SQ897便は現地時間午後8時25分に出発予定だったが、実際には3時間以上遅れて午後11時38分に離陸した。シンガポールのチャンギ空港には予定よりも2時間遅れて9月11日午前2時48分に到着した。
 
 SIAは、乗客の安全と乗務員の権利を最優先に考えており、職場での暴言や虐待的な行為は容認しないと強調している。また、今回の騒動により不便を被った乗客に対して謝罪の意を表明した。