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新バス路線861が運行開始、イシュン地区の交通利便性向上へ

 9月15日、イシュン地区で新たなバス路線「861」が運行を開始し、住民に歓迎された。このバス路線は、最新の「バス接続強化プログラム」の一環であり、新興住宅地の公共交通機関へのアクセスを改善することを目的としている。このプログラムには、今後8年間で最大9億Sドルの予算が投入される予定という。
 
 この新路線は、イシュン東部とキャンベラ、カーティブのMRT駅を結び、地域住民の利便性向上を図るものである。34歳のリドゥアン・ダニアンさんと妻のアシキン・チュミノさんにとって、北南線MRTへのアクセスが容易になったと喜んでいる。これまでは混雑するイシュン駅のみが利用可能だったが、新たなバス路線により、通勤や親族の家への訪問が楽になったという。
 
 バス路線861は、イシュンとセンバワンの住民の「ラストマイル」接続を改善し、4つの学校やカティブ・ポリクリニックなどの地域施設へのアクセスも提供する。
 
 今回の新路線は、2022年に導入されたバス路線801に次ぐもので、特に週末には20分待ちになることもあった既存のバス路線よりも利便性が高いと、利用者のフィリシア・フイさん(35歳)も語っている。タワー・トランジット・シンガポールは、ピーク時には10分間隔、非ピーク時には15分間隔で運行する予定で、需要に応じて運行頻度を調整していくという。
 
 さらに、今後はプンゴルやタンピネスなどの地域でも新たなバス路線が導入され、住民の交通利便性がさらに向上する見込みである。