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リトルインディア、ディーパバリの光で輝く

 9月14日、リトルインディアは年次恒例のディーパバリ・ライトアップにより、約2kmにわたるエリアが鮮やかな光で彩られた。このライトアップは、11月17日まで通りを照らし続け、10月31日のディーパバリに向けたお祝いが始まった。
 
 リトルインディア商店主・文化遺産協会(Lisha)の会長、レグナース・シヴァ氏は、建設工事により2年連続でレースコースロードまでのライトの延長が制限されているものの、祝祭の精神は失われていないと述べている。
 
 今年初めて、ライトアップの装飾にはLEDが採用され、持続可能性を促進している。2024年のライトアップのテーマは「家族の団結」であり、訪問者を迎える2つのメインアーチには、4人家族が描かれた立体的なインスタレーションが飾られている。これは、家族の絆と調和を象徴するもので、祝祭の精神を表現している。
 
 点灯式では、ゲストオブオナーのテオ・チーヒアン上級大臣が、ディーパバリがヒンドゥー教徒にとって光が闇に勝利するという宗教的な意味を持つ一方で、全ての人々が共感できる普遍的なメッセージでもあると強調した。彼は、シンガポール人が互いの祝祭に参加し、共通の人間性と団結感を深めるよう呼びかけた。
 
 さらに、Lishaはディーパバリの喜びをリトルインディアだけでなく、シンガポール陸上交通局(LTA)とのコラボレーションによるディーパバリテーマの列車やバスなど、他の場所にも広げている。また、シンガポール・インディアン開発協会と協力して、貧困層への支援を行っている。
 
 ライトアップ以外にも、9月14日から10月3日まで、オープントップの2階建てバスツアーやワークショップなど、12の周辺イベントが予定されている。