OCBC銀行は、シンガポールのプンゴル ・デジタル・ディストリクト（PDD）に新たなイノベーション拠点「OCBCパンゴル」を建設することを発表した。このプロジェクトは500百万Sドル規模の投資で、2027年第1四半期の完成を目指している。新拠点は主に技術部門の従業員約4,000人を収容し、パンゴル地区に位置する12階建ての複合施設の8フロアを占める。
OCBCパンゴルは、シンガポール工科大学（SIT）と提携し、アナリティクス＆イノベーションラボを設立。フィンテックの革新や学生の育成に力を入れる計画という。OCBCのグループCEOであるヘレン・ウォン氏は、「PDDの協力と革新を促進するエコシステムのビジョンが、我々の目指すものと一致している」と述べた。
さらに、この拠点では量子コンピューティングなどの最先端技術に焦点を当て、エネルギー効率にも優れた設計が施される予定という。また、SITとの協力により、学生には実践的な学びの場が提供され、地域社会との関わりも強化される。
OCBCはこれに加えて、2027年までにさらに多くのデジタル機能の強化を図る予定で、技術革新と顧客主導のデザインに300百万Sドルを投じる計画という。
OCBC、新拠点を建設 〜4,000人の従業員を収容、500百万Sドルの投資計画〜
