マレーシアは、シンガポールから陸路で入国する外国登録車に対するビークルエントリーパーミット(VEP)制度を、10月1日から正式に開始した。
この制度では、シンガポールからの全ての車両に、Touch ‘n Go eWalletにリンクされたVEPのRFIDタグが必要となる。タグを持っていない車両も入国は可能だが、タグの取り付けと有効化を促すリマインダーが発行され、出国時には警告が与えられる。VEPは車両の「IDカード」のような役割を果たし、車両は5年ごとに更新が必要となる。
VEPは、マレーシアの高速道路料金や、入国時に課されるRM20(約620円)の道路使用料の支払いにも利用される。また、マレーシア当局は、外国車両の交通違反や未解決の罰金を追跡し、出国前に清算することが義務付けられる。
VEP制度は車両の盗難防止やクローン車の摘発を目的として2017年に発表されたが、申請プロセスには多くの不満が寄せられている。特に、確認メールが届かない、申請センターでの長蛇の列、スタッフ不足などの問題が発生している。
10月1日朝、ウッドランズからジョホールへの入国所要時間は約15〜23分、ツアスでは14〜22分と報告されたが、以前よりもスムーズに進んでいる模様という。