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シンガポール、Nutri-Gradeラベル制度でWHO健康都市賞を受賞

 シンガポールは、砂糖と飽和脂肪の含有量に基づいて飲料を評価する「Nutri-Grade」ラベル制度により、世界保健機関(WHO)から2024年の健康都市賞を受賞した。アジア全体で8都市が選ばれた中、シンガポールは「健康的な食環境の改革と最適な栄養の促進」のカテゴリーで表彰された。
 
 WHO西太平洋地域事務局は、シンガポールの取り組みを「包括的で先進的」と評価し、消費者への透明な情報提供と飲料業界の改革促進が政策の強みであると指摘した。飲料の糖分削減が進んでおり、子供を含む消費者の選択に対する影響が減少していると述べている。
 
 Nutri-Gradeラベルは2022年に導入され、砂糖と脂肪分が少ない飲料がAやBと評価され、過剰な甘さの飲料はCやDと評価される。D評価の飲料は広告が禁止されている。この制度は将来的に、塩分や調味料など他の食品にも拡大される予定という。
 
 シンガポール健康増進庁(HPB)のテイ・チュン・ホンCEOは、「消費者の健康志向の高まりと業界の改革が、飲料の糖分削減につながっている」と述べ、今後も健康的な選択肢を増やす努力を続けるとしている。