シンガポールのAIA、130万人超の従業員に新たな福利厚生を提供

　シンガポールの保険会社AIAは、2025年から従業員向けの企業保険プランを拡充し、130万人以上の従業員が新たな福利厚生の恩恵を受けることになる。特に、精神的健康に関する問題が注目される中、AIAは入院治療費を全額カバーする新しい機能を導入する。
 
　これにより、従来の福利厚生に加えて、医師による遠隔診療や年に2回までの無料フルジャブ、そして小児科医への直接アクセスなどが可能になる。加えて、政府病院での救急外来の費用もカバーされるようになる。
 
　この新しい制度は、従業員の精神的健康に対する支援を強化し、特に小規模な企業にとっては従業員のリテンションや採用に役立つと考えられている。AIAのチーフ・コーポレート・ソリューションズ・オフィサー、ケネス・タン氏は「シンガポールのフルタイム従業員は週に40時間以上働いており、雇用者は従業員の精神的健康をサポートする重要な責任を負っている」と述べた。
 
　この動きは、シンガポールが公立精神科医や心理学者の増員を発表し、メンタルヘルスの支援を強化するタイミングに合わせたものである。また、AIAの調査によると、約59％の人々がメンタルウェルネスのためのリソースやサポートが必要だと感じており、手頃な価格とアクセスのしやすさが重要であるとしている。