AsiaX

シンガポール食品庁、減量用製品に禁止物質を発見し注意喚起

 シンガポール食品庁(SFA)は、10月8日に発表し、減量効果を謳う3つの製品が禁止物質を含んでいることが確認されたため、消費しないよう警告を出した。
 
 問題となった製品は、マレーシア製の「Lemo A Detox Slimming Sachets」と「Lemo S Detox Slimming Sachets」、および「Lemo D Detox Slimming Sachets」である。「Lemo A」と「Lemo S」には禁止薬物であるシブトラミンが含まれ、「Lemo D」にはセンノシドが含まれていた。
 
 シブトラミンはかつて減量薬として使用されていたが、心臓発作や脳卒中のリスクが高まるため、2010年にシンガポールで禁止された。また、センノシドは便秘治療に用いられるが、長期使用により腸の機能低下や脱水症状を引き起こす可能性がある。
 
 SFAは、これらの製品がシンガポールのeコマースサイトで販売されていることを確認し、即座に販売停止を指示するとともに、すでに購入した消費者には摂取を中止し、健康上の不安があれば医師の診断を受けるよう勧告した。
 
 SFAはさらに、オンラインで購入する食品の安全性についても警告し、不明な出所や安全性に疑問のある製品は購入しないよう呼びかけている。SFAは「禁止物質や医薬品が混入した食品の販売に対して、厳しい処罰を行う」と強調した。
 
 シンガポールでは、安全でない食品の販売は違法となる。違反者には最大5,000Sドルの罰金が科され、再犯者には最大1万Sドルの罰金、3ヵ月の懲役、またはその両方が科される可能性がある。