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COE価格が上昇、小型車のカテゴリーAで1年ぶりに10万3,799Sドルを記録

 10月9日に行われた新車購入権(COE)の入札で、全カテゴリーでプレミアムが上昇した。特に小型車や低出力車、電気自動車(EV)向けのカテゴリーA COEは、10万3,799Sドルに達し、1年ぶりの高値を記録した。これは前回の9月18日の万8,524Sドルから5.4%(5,275Sドル)増加しており、2024年に初めて10万ドルを超えた。
 
 カテゴリーB(大型車・高出力車およびEV向け)のCOE価格も5.5%上昇し、11万6,002Sドルとなった。オープンカテゴリー(カテゴリーE)のCOEは11万6,000Sドルで、前回の11万3,104Sドルから2.6%の上昇を見せた。これらの証明書は基本的に大型車に使われる。
 
 商業車両向けのカテゴリーC COEも7万5,009Sドルとなり、前回の7万4,000Sドルから1.4%増加。オートバイ向けのカテゴリーD COEも1%上昇し、1万1ドルとなった。
 
 今回のCOE入札は、11月から2025年1月までのCOE枠が3.6%増加するというシンガポール陸運局(LTA)の発表直後に行われた。自動車販売店によると、通常の2週間間隔の入札期間が3週間に延びたことで、ディーラーが注文を多く集めた結果、全体的にプレミアムが上昇したとされている。また、10月5日と6日に開催された大規模な自動車販売イベント「カーエキスポ」も需要を刺激した。
 
 一部のディーラーは、今後数回の入札では価格がすぐには下がらないと予想しているが、年末にかけてCOEの枠が増加するため、徐々に価格が緩やかになる可能性があると見られている。