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スタンフォード・ケータリング、一時営業停止に—51人が食中毒を発症

 シンガポールのスタンフォード・ケータリング・サービスは、10月12日に同社の食事を摂取した51人が食中毒を発症したことを受け、10月14日から無期限で営業停止となった。シンガポール保健省(MOH)とシンガポール食品庁(SFA)の共同声明によると、食中毒の原因となった3件の胃腸炎の事例を調査中という。発症者は下痢や嘔吐といった症状を示し、外来で治療を受けたか自己治療を行ったものの、入院者は出ていない。
 
 営業停止中、スタンフォード・ケータリングは24Aセノコ・ドライブにある施設の清掃と消毒を行う必要があり、調理器具や設備も同様に衛生管理が徹底される。また、食品取扱者と食品衛生責任者は再度食の安全に関する認証を受け、食品取扱者は食中毒の原因となる病原菌が検出されないことを証明する必要がある。
 
 スタンフォード・ケータリングは10月14日、Facebookの投稿で「当社は常に厳格な食品安全プロトコルに従ってサービスを提供してきた」と述べ、現在、保健当局と協力して対応中であると説明した。
 
 同社は過去にも2019年に52人が食中毒を発症し、食品衛生評価が「A」から「C」に引き下げられた経緯がある。
 
 スタンフォード・ケータリングは、結婚式や企業イベント、2015年の第28回東南アジア競技大会(SEA Games)などの大規模イベントのケータリングを手掛けてきた。