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シンガポールでバッテリースワップ式電動スクーターと充電ステーションを発表

 2024年10月16日、Cycle & Carriage Singapore(C&C)とGogoroが、シンガポールでバッテリースワップ式電動スクーターと充電ステーションを正式に発表した。新たに公開された3種類の電動スクーターは、C&Cの「Electric Commercial Vehicle Hub」(ユビ・ロード330)内にあるGogoroの新ショールームで展示され、4つのバッテリースワップステーションによってサポートされる。
 
 C&Cのマネージングディレクターであるウィルフリッド・フー氏は、この新たなスクーターの主な販売対象は企業やフリート向けになるだろうと述べた。C&Cは2023年7月にGogoroの正規ディストリビューターとして認定されており、今回の発表により「Premium」「SuperSport」「Vivamix」の3モデルが11月から購入またはリース可能となる。
 
 バッテリースワップは、消耗したバッテリーパックを新しいものに数分で交換できる点が特徴で、従来のプラグイン充電式バイクのように数時間かかる充電時間を削減できる。バッテリースワップの月額サブスクリプションは$70から始まり、無制限のバッテリースワップが含まれている。
 
 現在、C&Cの各拠点(アレクサンドラ・ロード、ウビ・ロード、パンダン・ガーデンズ)に3つのステーションが設置されており、Shellのガソリンスタンド(ヨーチューカン・ロード)にもバッテリースワップステーションが設置された。また、C&CとSPグループの子会社であるSP Mobilityは、シンガポール全域でさらなるステーション設置を計画している。
 
 この取り組みは、特に物流企業やデリバリーサービスから高い評価を得ており、バッテリー交換により稼働時間が短縮され、環境や社会的責任に対するニーズにも対応できるとされている。