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カンタス航空、2025年3月にシンガポール発エアバスA220便を初運航へ

 オーストラリアのカンタス航空は、2025年3月30日よりシンガポールとダーウィン間で、エアバスA220を使用した直行便を週5回運航することを発表した。この便では年間1万席以上の追加座席が提供される予定という。今回の発表は10月16日に行われ、カンタスリンクブランドを通じて運航される。
 
 このエアバスA220の導入は、シンガポールにおける初運航であるとともに、カンタスが自国以外で初めてこの機材を使用する事例となる。A220は欧州の航空機メーカー、エアバスの最新型ナローボディ機で、従来機に比べて燃費効率が向上し、機内デザインもモダンで、20%広い頭上収納スペースを持つのが特徴である。
 
 カンタスは2006年までシンガポールとダーウィン間の直行便を運航していたが、同年にその路線は子会社の格安航空会社ジェットスターに引き継がれた。ジェットスターは2022年8月まで運航を続けたが、具体的な運航停止の理由は明らかにされていない。
 
 今回の再開により、シンガポールとオーストラリア間の貿易、ビジネス、観光の結びつきが強化されることが期待されている。また、ダーウィン経由でヨーロッパやアジアに向かうカンタス便の乗客にも、便利なワンストップオプションを提供する。
 
 当初は2024年12月9日から小型機エンブラエルE190での運航を予定していたが、カンタスはA220に切り替え、より多くの座席を提供できる体制に変更した。