2024年10月25日
マリーナベイ・サンズ第4タワー建設へ、ラスベガス・サンズが約1兆円を投資
ラスベガス・サンズ(LVS)は、シンガポールの統合型リゾート「マリーナベイ・サンズ」(MBS)の拡張プロジェクトに約106億Sドル(約1兆円)を投資すると発表した。当初予定していた33億USドル(約4500億円)から倍以上の投資額に増加した。
「マリーナベイ・サンズ IR2」と呼ばれるこの拡張プロジェクトでは、570室のホテル、プレミアムゲーミングエリア、屋上施設、1万5000席のエンターテイメントアリーナ、会議や展示会のスペース、さらに新しい飲食施設やナイトライフスポットが予定されている。
この投資には、設計と建設費用として約47億USドル、土地のプレミアム費用として20USドル、開業前の準備と金融費用として13億USドルが含まれている。LVSは、シンガポールの高級レジャーとビジネス観光市場の成長を目指し、この超高級リゾートを通じて観光業の魅力を一層高める狙いである。
プロジェクトの費用のうち、LVSは25~35%を自己資金で賄い、残りはプロジェクトファイナンスで調達する予定という。LVSの社長兼COOパトリック・デュモン氏は、「このタワーは世界で最も重要なゲーミングとホスピタリティの施設になる。最高のサービス、体験、飲食を提供する世界一のホテルを目指している」と語った。
また、同日発表されたMBSの第3四半期決算によると、売上は前年同期比9.5%減の9億1900万USドル、営業利益は17.3%減の4億600万USドルに落ち込みましたが、客室売上は前年並みを維持した。
第4タワーの建設は2025年6月に開始され、2030年6月に完成予定、開業は2031年1月を見込んでいる。