AsiaX

シンガポール、2025年2月から最大2万台のCOE追加へ – 交通需要と渋滞緩和策

 シンガポール陸上交通庁(LTA)は、2025年2月から数年にかけて、車両カテゴリー全体で最大2万のCOE(車両所有証)を追加発行すると発表した。これは、現在の車両数の約2%にあたる。近年、車両の総走行距離が2019年から2023年までに約6%減少し、交通パターンが変化したため、これを踏まえた措置となる。
 
 また、LTAは、新しい衛星電子道路課金(ERP)システム「ERP 2.0」により、バーチャルゲートを活用して渋滞管理がより柔軟になると述べた。LTAは、この追加COEの影響でCOE価格がどう変動するかは不明としつつも、追加分を交通データや廃車率に基づいて配分すると説明している。今後、さらに距離課金制度など新たな交通管理手段の導入も検討する可能性を示唆している。
 
 シンガポール政府は「カ―ライト」な都市を目指しており、2028年1月31日までの乗用車とバイクの成長率ゼロを維持する方針という。