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社会

2025年1月10日

自己急進化した3人のシンガポール人男性、ISDにより拘束

 シンガポール内部治安局(ISD)は2024年10月、自己急進化したとして3人のシンガポール人男性を逮捕した。逮捕されたのは、デジタルマーケティング会社の取締役(41歳)、エレベータ整備士(21歳)、および警備員(44歳)である。この拘束は2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃から約1年後のことだった。
 
 ISDによれば、3人はいずれもオンラインでの自己急進化を通じてイスラエルと戦う意志を抱くようになった。彼らは射撃練習を計画したり、タイやインドネシアの射撃場を訪問したりする準備を進めていたほか、武器を使用した戦闘の訓練も検討していた。
 
 エレベータ整備士のインドラ氏(21歳)は、イスラム聖戦を正当化する過激なコンテンツに影響を受け、ハマスのために戦う計画を立てていた。また、取締役のラティフ氏(41歳)は、イスラム教の「終末預言」に基づきイスラエルの敵と戦う義務があると信じており、バンコクでナイフ攻撃の練習を行っていた。警備員のヌリシャム氏(44歳)は、ガザでの戦闘に参加するための方法を模索していた。
 
 ISDは、これらのケースが相互に無関係であることを確認しつつ、2023年以降のイスラエル・ハマス紛争が彼らの急進化を引き起こした一因と指摘した。また、ISDは市民に対し、急進化の兆候に警戒するよう呼び掛け、過激思想の兆候がある場合はホットラインに通報するよう促している。

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