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経済

2025年1月10日

COE価格が混在、B・Eカテゴリーで過去13ヵ月の最高値を記録

 2025年最初のCOE(車両使用権証書)入札で、大型車用のカテゴリーBとオープンカテゴリーEの価格が、過去13ヵ月で最高値を記録した。
 
 カテゴリーB(大型・高性能車および電気自動車用)のCOE価格は12月18日の10万9,000Sドルから11.5%上昇し、12万1,501Sドルとなった。これは2023年12月以来の高水準である。同様に、オープンカテゴリー(カテゴリーE)は12万3,000Sドルと、前回の10万8,992Sドルから12.9%の大幅な上昇を見せた。こちらも2023年12月の13万3,388Sドル以来の高値である。
 
 一方、小型車向けのカテゴリーAのCOE価格は2.4%減少して9万3,699Sドル、商用車向けカテゴリーCは2.9%減の6万7,891Sドルとなった。オートバイ用のカテゴリーDは7.4%増加し、9,001Sドルに達した。
 
 大幅な上昇の背景には、人気車種の新モデルが市場に投入されたことや、大型車とオープンカテゴリーの入札数が前回比で27.6%増加したことがあるとみられる。特に、BYD Sealion 7といった中型電気SUVの登場が注目された。
 
 また、2024年10月に陸上交通局が2025年2月以降に最大2万件の追加COEを発行すると発表して以降、一時的に需要が冷え込んだ。しかし、その詳細が未だ発表されない中で、COE価格の上昇が再び目立ち始めている。
 
 業界関係者は、政府が具体的な追加COEの計画を早急に発表し、需要と価格の管理に努めるべきだと指摘している。今回の急騰は、一部の入札者が将来のさらなる値上がりを見越して早期に競り合った結果であり、予測不能な価格変動が続く可能性があると懸念されている。
 
 1月9日から12日に開催されるシンガポールモーターショーでは、さらなる販売促進キャンペーンが行われると予想されており、次回以降の入札動向にも注目が集まる。

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