2025年1月29日
Jewelチャンギエアポート、2024年に過去最高の8,000万人来場を記録
Jewelチャンギエアポートは2024年、2019年の開業以来初めて年間来場者数が8,000万人を超え、過去最高を記録した。運営会社は1月27日にこれを発表し、2023年の約7,400万人と比較して10%の増加となった。
売上高も2024年に前年比5%増となったが、2023年の具体的な売上高は「商業上の理由」で非公開とされた。
2024年の訪問者の35%が海外からの旅行者であり、中国、台湾、マレーシア、オーストラリア、フィリピンが上位5市場を占めた。特にシンガポールの建国記念日である8月9日は、1日で35万4,036人が訪れ、2020年以来の最高記録を達成。8月9日から11日の3日間で合計100万人以上が訪れた。
ジェームズ・フォンCEOは、厳しい小売環境の中での堅調な業績に「大いに励まされている」と述べた。同氏は、既存テナントの顧客基盤拡大を支援し、新たな小売体験を提供することでJewelをさらに発展させると強調。2025年にはアディダスやサロモン、ニンテンドーのポップアップストア、韓国料理店ブックマゴルなど30店舗以上の新規テナントが加わる予定である。
さらに2025年3月には、CNBCとNBCユニバーサル主催のグローバルビジネスイベントも開催予定。パネルディスカッションやゲームトーナメントが行われる。この多機能性について、フォン氏は「Jewelを小売の楽園や観光地だけでなく、ユニークなビジネスイベントの会場として再定義していく」と述べた。
現在、Jewelは260以上の店舗やレストランを有する1.7億Sドル規模の施設であり、チャンギ空港の旅客回復とともに順調な成長を遂げている。専門家は、2025年に旅客数がパンデミック前の水準を超えると予測しており、2030年代中頃に予定されているターミナル5の完成により、200都市以上との航空ネットワークが期待されている。