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社会

2025年1月29日

NUS、人工知能に特化した新しい学生寮「アカシアカレッジ」を8月に開設

シンガポール国立大学(NUS)は2024年8月、新たな学生寮「アカシアカレッジ」をユニバーシティタウン内に開設する。これにより、より多くの学生がキャンパス内で生活しながら学べる環境が整う。アカシアカレッジはNUSで初めて人工知能(AI)に特化した寮であり、かつてNUSカレッジ(シナモンウィング)が使用していた施設に設置される。
 
初年度には、全学部の1年生100名と、活動をサポートするための2年生100名が入居し、2026年8月までに最大600名の学生を収容する予定である。学寮長にはNUSコンピューティング学部のヘン・チェン・スアン准教授が就任する。
 
この開設により、NUSのレジデンシャルカレッジに滞在する学部生は約2,800名に増加し、現在の4つのカレッジに滞在する2,250名から大幅な増加となる。
 
レジデンシャルカレッジは2年間の学術プログラムを含み、学生が少人数制の学際的な授業を通じて学ぶ場である。例えば、アリス&ピータ―・タンカレッジでは地域社会への関わりを学び、リッジビューカレッジでは持続可能性や職場適応スキルを習得する。アカシアカレッジでは、AIや人間と機械の相互作用に焦点を当てたカリキュラムが提供される。
 
新しいAIタレント奨学金も2025年から導入される。この奨学金はAIやコンピュータサイエンス、ロボティクス、ビジネスAIシステムなどの学位プログラムの新入生20名を対象とし、学費全額補助、キャンパス内宿泊費、生活費の年次支給、海外プログラムへの渡航費をカバーする。奨学生にはアカシアカレッジへの優先入居権も与えられる。
 
ヘン准教授は、「さまざまな分野の学生が協力し、技術的実現可能性や社会的影響を議論することで、より深い洞察が得られる」と語った。アカシアカレッジの開設は、NUSの学際的教育のさらなる発展を示すものとなる。

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