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社会

2025年2月17日

2026年1月1日より速度違反の罰則強化へ

シンガポールK・シャンムガム内務兼法務大臣は2月15日、2026年1月1日から速度違反に対する違反点数および罰金が引き上げられると発表した。
 
シャンムガム氏によると、2020年以降、交通事故の件数が「非常に顕著に」増加している。現時点ではコロナ禍以前の水準を下回っているが、増加傾向が続くことに懸念を示した。
 
2024年には約7,200件の交通事故が発生し、死者数は142人に上った。特に速度違反による死亡事故は2023年比で約44%増加し、46件に達した。また、2024年に検出された速度違反件数は19万2,000件に及び、過去10年間で最多となった。
 
2月15日にチョンパンで開催された初の「交通安全デー」において、シャンムガム氏は、交通警察が取り締まりを強化しているものの、さらなる対策が必要であると述べた。具体的には、2024年4月1日以降、島内の赤信号監視カメラに速度違反監視機能を順次有効化している。この機能は従来から備わっていたが、2023年に速度違反による死亡事故が33件と前年比80%以上増加したことを受け、対応を開始した。
 
「道路上では、すべての車両が潜在的な凶器になり得る。適切に運転しなければ危険である」とシャンムガム氏は警鐘を鳴らした。
 
新たな罰則の詳細は今後交通警察から発表される。2025年中は現行の罰則が適用されるが、違反者には2026年以降の罰則強化について注意喚起が行われる。
 
また、シンガポール交通安全協議会(SRSC)は、公共の交通安全意識を向上させるため、SNSを活用した啓発活動を含む取り組みを関係機関と連携して進めている。

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