シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPPeach航空、パイロットの飲酒違反で国交省から警告

日系企業・社会

2025年2月18日

Peach航空、パイロットの飲酒違反で国交省から警告

  日本の格安航空会社Peach Aviationのパイロットが、シンガポール発関西行きの運航前にアルコール摂取を禁止する規定に違反したことが判明し、国土交通省航空局から警告を受けた。
 
  問題となったのは1月7日未明に運航されたMM774便の機長である。同機長は1月6日午後1時30分から2時の間にビール2缶(約1リットル)を飲酒。この時間はPeachの規定で乗務前12時間以内のアルコール摂取が禁止されていた。さらに、1月7日未明の乗務前に義務付けられたアルコール検査を実施せず、検査責任者もその実施状況を確認していなかったことが発覚した。
 
  国交省の発表によると、機長はPeachの聞き取りに対し「慣れない空港での運航に集中しており、検査を忘れた」と説明し、「発覚しないと思った」とも述べていた。しかし、別の検査担当者が1月7日のアルコール検査が未実施であることに気付き、社内調査により違反が明るみに出た。
 
  国交省航空局は、機長の不適切な行動とPeachの安全管理体制の不備を重く見て、同社に厳重注意を行った。さらに、再発防止策を3月7日までに報告するよう命じた。
 
  Peachは本件を重く受け止め、事態の詳細な分析を行うとともに、信頼回復に向けた安全意識の向上や飲酒対策の強化、アルコール検査体制の見直しに取り組むとしている。

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