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経済

2025年2月19日

シンガポール航空グループ、1月の旅客数8.6%増加

シンガポール航空(SIA)グループは2025年1月、旧正月期間の旅行需要の増加に支えられ、旅客数が前年同期比8.6%増加したと発表した。グループの最新運航報告によると、旅客輸送量は136億7,000万人㎞となり、2024年1月の126億人㎞を上回った。
 
 シンガポール航空は1月に240万人の乗客を輸送し、前年同月の210万人から増加した。一方、低コスト航空会社スクートは120万人を輸送し、前年の110万人を上回った。グループ全体の旅客数は350万人となり、9.1%の増加を記録した。旅客収容能力(座席数×飛行距離)は5.5%増加している。
 
 貨物輸送量も前年同期比2.6%増加したが、貨物収容能力の9.5%増加には及ばなかった。SIAグループは「旧正月前の在庫積み増しが控えめだったことや、工場の休業が貨物需要の低迷を招いた」と説明した。これにより、貨物積載率(輸送貨物量の収容能力に対する割合)は前年同期の54.5%から51.1%に低下した。
 
 1月末時点で、グループの旅客ネットワークは36ヵ国・地域の131都市に拡大。SIAは80都市を運航し、スクートはインドネシア・パダンと中国・汕頭への新規就航を含め74都市を結んでいる。また、貨物ネットワークは37ヵ国・地域の135都市をカバーしている。
 
 一方、2024年9月30日までの第2四半期の純利益は、営業成績の低迷や航空機・部品売却損の影響で前年同期比59%減の2億9,000万Sドルとなった。2025年2月20日に発表予定の第3四半期決算に注目が集まる。
 
  SIAの株価は2月18日、前日比4セント(0.6%)高の6.42Sドルで取引を終えた。

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