2025年2月26日
中国籍の男、スクート航空機内での窃盗で禁錮8ヵ月
2月4日、韓国・済州発シンガポール行きのスクート航空機内で、中国籍の男が女性乗客のバッグから現金を盗む事件が発生した。犯人の張有奇(30)は、女性が高級ブランドのリュックを持っているのを目にし、貴重品を物色しようと決意。機内で彼女のバッグをこっそり持ち去り、1,180Sドル(885USドル)を抜き取った。
犯行後、張はバッグを元の収納スペースに戻そうとしたが、女性に発見された。取り繕うため、自分の荷物を探しているふりをし、ほかの収納スペースを開けるなどの行動をとった。しかし、女性がすぐに現金の紛失に気づき、周囲の乗客も張がバッグを持っていたことを証言したため、犯行が露見した。
シンガポール到着後、機内クルーが別の収納スペースに隠されていた現金を発見。張は逮捕され、後に借金返済のために盗みを働いたことを認めた。
2月25日、張はシンガポール地方裁判所での審理で窃盗の罪を認め、禁錮8カ月の判決を受けた。クー・ジシュアン判事は、「シンガポール管轄の航空機内での窃盗件数は他国ほど深刻ではないものの、抑止力のある厳しい判決が必要」と述べた。
検察側も、「個人の衝動的な犯行だけでなく、犯罪組織がシンガポール管轄の航空機を標的にすることを防ぐためにも、厳格な処罰が求められる」と指摘した。
シンガポール法では窃盗罪に問われた場合、最長3年の禁錮刑または罰金、もしくはその両方が科される可能性がある。