2025年2月28日
JB-シンガポールRTSリンク工事50%完了、7月に線路敷設完了へ
ジョホールバルとシンガポールを結ぶ高速輸送システム(RTS)リンクの鉄道システム工事が50%完了し、開業に向けた進捗が着実に進んでいる。
RTSリンクの運営を担うRTSオペレーションズ(RTSO)によると、2024年9月からジョホールバルのワディ・ハナ車両基地周辺で線路の敷設を進めており、現在約65%が完了。マレーシア側のブキット・チャガー駅周辺の高架橋にも線路を設置中である。
2月26日の発表によれば、線路工事はシンガポール側のウッドランズ・ノース駅まで拡張され、7月に完了予定。その他の鉄道システム工事も段階的に進められ、3月からは電力供給、信号、通信システムの設置が開始される。
プロジェクト責任者のザリン・アブドゥル・ガニ氏は、試験や統合を含む鉄道システム工事が2026年第3四半期にピークを迎え、その後試運転を経て2026年末の旅客運行開始を目指すと説明した。
また、RTSOの最高経営責任者(CEO)であるアーマド・マルズキ・アリフィン氏は「本路線は渋滞緩和と国境を越えた交通の利便性向上を目的としている」と述べた。運賃については、2026年の運行開始時に公表される見込み。
RTSリンクは1時間あたり最大1万人の輸送能力を持ち、ピーク時の運行間隔は3.6分。車両は中国のCRRC珠洲機関車公司が製造し、4両編成の列車8編成を導入予定。最初の編成はすでに中国湖南省の工場で組み立て・試験が完了している。
2020年に締結された二国間協定に基づき、シンガポール陸運庁(LTA)とマレーシア大量高速輸送公社(MRT Corp)がそれぞれの国内のインフラを整備。一方、RTSOは線路や各種システムなどの運営資産を保有・設計・建設・資金調達する。
2月26日時点でマレーシア側の高架橋は完成し、ワディ・ハナ車両基地やブキット・チャガー駅および入国審査施設の内装工事が進行中。シンガポール側では土木工事の80%以上が完了し、残る工事は建築・道路工事および非鉄道システムの設置のみとなっている。
今後、線路の溶接や補強作業が行われ、総計690カ所で溶接が必要となる。塩害対策として、第三軌条の支持具にはガラス強化ポリマーを採用。シンガポール・マレーシア両国の鉄道で初の試みである。
現在、約150人の作業員が鉄道システムの設置に従事し、運行開始後は約200人の運営・保守要員が配備される予定である。