2025年3月21日
シンガポールの高齢者57万人以上が3月に最大1,000Sドル受給
シンガポールの57万人以上の高齢者が、2024年3月に400Sドルから1,000Sドルの「Earn and Save Bonus(勤労・貯蓄ボーナス)」を受給する。この制度は、2023年のナショナルデー・ラリーで発表された90億Sドル規模の「マジュラ・パッケージ」の一環であり、毎年支給される予定である。
シンガポール労働省(MOM)は3月20日の発表で、このボーナスが就労中の高齢者の退職後の貯蓄を支援する目的であると述べた。
受給資格は以下の条件を満たすシンガポール国民(1973年以前生まれ)であること
直近の課税年度で平均月収500〜6,000ドルの就労者
年間価値3万1,000Sドル以下の住宅に居住
不動産を1軒以上所有していない
支給額は所得に応じて異なり、低所得者ほど高額となる。
月収500〜2,500Sドルの受給者は1,000Sドル
月収2,500〜3,500Sドルの受給者は700Sドル
月収3,500〜6,000Sドルの受給者は400Sドル
「マジュラ・パッケージ」は、50代から60代前半の「若年高齢者」層を対象としており、「マルデカ世代(1950〜1959年生まれ)」や「パイオニア世代(1949年以前生まれ)」より若い層を含む。
2024年12月には、対象者160万人が「メディセーブ・ボーナス」を受給し、80万人がCPF口座に「退職貯蓄ボーナス」を受け取った。
「Earn and Save Bonus」は対象者のCPF口座に自動的に振り込まれ、4月にSMSで通知される。Singpass登録の携帯番号がない受給者には郵送で通知が届く。
MOMは、詐欺対策として、公式SMSは「gov.sg」から送信され、返信やリンクのクリック、個人情報の提供を求めることはないと注意を促している。WhatsAppなどのメッセージアプリで通知が届くこともない。受給資格はgovbenefitsウェブサイトでSingpassを通じて確認できる。