2025年3月28日
シンガポール陸路出入国QRコード利用者、導入1年で30%の効率化実現
シンガポールのウッドランズおよびトゥアスの陸路チェックポイントで、QRコードを使った入出国審査が導入されてから1年が経過し、延べ5,030万人以上が同方式を利用したことが明らかとなった。対象期間は2024年3月19日から2025年3月19日までである。
シンガポール入国管理庁(ICA)は3月27日に発表し、このうち車両ゾーンにおいては3,000万人以上がQRコードを利用しており、車での渡航者全体の約70%を占めたと報告した。また、2025年1月以降は、両チェックポイントでQRコードによる審査が完全実施されている。
2025年3月の学校休暇期間中には、2024年同時期と比較して1時間あたり2,000人多くの渡航者が処理され、処理速度は約10%向上したとされる。
この制度を利用するには、MyICAアプリを通じてパスポート情報を登録し、QRコードを生成する必要がある。最大10人のグループで1つのコードを使用でき、バス利用者や車椅子利用者、家族連れも自動レーンや特別支援レーンを利用可能である。
ただし、初めてシンガポールを訪れる者や異なるパスポートで再入国する者は対象外であり、パスポートの携帯も引き続き推奨されている。
ICAのチュア・スズ・ハウ上級補佐官は「QRコード導入により、入出国手続きは従来より30%早くなった。市民の反応も良好で、さらなる利用を奨励する」と述べた。
利用者からは「待ち時間が大幅に減った」「通勤時間が2時間短縮された」などの声も寄せられており、利便性の高さが評価されている。