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社会

2025年4月10日

祖母の28万Sドルを着服し詐欺と偽装、22歳の男に禁錮20ヵ月超の実刑判決

 パーキンソン病を患う77歳の祖母のオンラインバンキング操作を任されていた22歳のアダム・イルハン・モハマド・イドハムサバニ被告が、2023年1月から12月にかけて祖母の銀行口座5つから計28万Sドル(約3100万円)を引き出し、私的な支出やゲーム課金などに使っていたことが明らかとなった。
 
 祖母が8月に資金の減少に気づきアダム被告に相談した際、彼は「詐欺に遭った」と嘘をつき、警察にも同様の虚偽説明をした。さらに警察からのものと偽った書簡を2通偽造し、祖母に提示して信じ込ませた。
 
 2024年1月、アダム被告はアン・モー・キオ警察署での事情聴取時も虚偽供述を続けたが、翌日警察の訪問後に犯行を自白。「祖母の口座残高を見て、誘惑に負けた」と語ったという。
 
 検察側は「被告は罪を認めてもなお反省を見せず、弁護側の主張では責任を祖母に転嫁している」と指摘。被告は現時点で10万Sドルの返金を行っているが、依然として18万Sドルが未返済である。
 
 地裁のシャイフディン判事は「本件は計画的かつ悪質で、更生よりも抑止と報復が優先されるべき」と述べ、アダム被告に禁錮20ヵ月4週の実刑を言い渡した。
 
 刑法における背任罪は最長20年の禁錮と罰金、虚偽情報提供には最長2年の禁錮または罰金、もしくはその両方が科される可能性がある。

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